えぬ爺の阪神半疑 250710号

えぬ爺の阪神半疑

10連勝!

もう40年近く前の話し。

当時、西宮の夙川の母の家にしばらく住ませてもらっていた。

それで阪神タイガースファンの音楽仲間としょっちゅう甲子園に行ってどんちゃん騒ぎしていた。

行く時はタクシー。
四人乗って割り勘にしたらそう高くないからいつもタクシーで甲子園に行っていた。

そしてこんな事があった。

タクシーに乗って、「甲子園」と言うと運ちゃんが、

「えっ、もう1回に5点取られてまっせー!よろしいですか?」

と!

しかしそれでも行くのが阪神タイガースファン!
そしてラジオを聴きながら甲子園に向かう。

「そんなもんすぐに取り返すわ!大丈夫や大丈夫や!」と。

それでタクシーの運ちゃんとも阪神タイガースの話しをしながら甲子園に向かう。

その時は、鈴木という、背の高いピッチャーが投げて1回に5点取られた。
たしかあんまり投げていなかったピッチャー。
巨人かな?
どこかから移籍してきた選手やった。
うる覚え。

そしたらタクシーの運ちゃんも、
「鈴木はなかなか伸びひんな。上背があって、打ちにくいと思うんやけどあきまへんな。」と。

そしたらオレも、
「だいたい阪神のピッチャーは、タマが遅い工藤ちゃんとかが頑張りよるんよ!」と。

そしたら運ちゃんも、
「ほんまそうですわ!それとアンダースローな、御子柴とかな!」と。

そしたらこっちも、
「アンダースローの大町っておったな。」と。

こんな話しをしながら甲子園へ。

そして着いたら5点差をひっくり返すことに期待してライトの外野席に向かう。

当時500円くらい?
安いから気楽に行けた。
それと甲子園のライト側の外野席は一番盛り上がるからオモシロイ!

応援しとるんか呑んどるんかわからんのもいっぱいおった。

そしてこの5点差、ホンマに取り返すと思ってるか?

当時は思ってなかった。
それでもライト側でどんちゃん騒ぎ出来る楽しみがあったから、負け試合でも楽しめた。

そして案の定、阪神タイガースは負けた。
あの頃のタイガースは優勝なんて想像も出来なかったな。

だから今は信じられない!
10連勝!
セ・リーグで貯金があるのは阪神タイガースだけ!
マジックも点灯するかもだと!
これこそ阪神半疑!

しかし昨夜の大竹。
100キロ以下の遅ーいタマを投げる。
今の阪神タイガースはタマの早いピッチャーが多い中、大竹がまたオモシロイ存在!

ホンマに最高に楽しませてくれる。

昔は上田、工藤、大町、御子柴、早くても130キロ?
江夏なんて特別なピッチャーやった。

今の阪神タイガースはあの頃のから見たら本当に夢のようなチームになった!
夢見とんんとちゃうやろか?

「阪神半疑」

タイトルとURLをコピーしました