久しぶりに心が熱くなって編曲したこの曲「ここにいる意味」。
西村薫さんの作品。
いい歌で終わらせてはいけない。
歌詞がやはり心に刺さるから、編曲する際とても考える時間を与えられた。
その考える時間。
当然編曲する時間もだが、この歌詞に考えさせられる「生と死」について考える時間を沢山与えられた。
そしてこういう歌詞だから、自分も生きている証をこの曲の中に残そうと勝手な考えも抱いた。
自分がこの曲の中で生きている証を残すとなればギターしかない。
だからイントロはギター。
エレキギターのクリーンな音で、自分の気持ちを指で弾いて残すことに決めた。
最近は指しか使わないが。
そして1コーラス目で少しフレーズを絡めた。
自分的にはこの曲の中で生きた証を残せたと思う。
さて、この曲との出会い。
彼女はライブでこの「ここにいる意味」を弾き語りで聴かせてくれた。
それがこの曲との出会い。
その時にこれしかないと思ってこの曲を編曲することに決めた。
こういう曲はもっとたくさんの人に聴いて貰いたい。
本当にそう思わせられる曲だ。
いい歌詞だし、曲も歌詞と共にしっかり地に足が着いたもので、何より人間臭いのがいい。
今のこの時代に最もなくてはならない曲だ。
それでこの曲の編曲に挑んだのだが本当に考えさせられる時間を与えてくれた。
今年前期高齢者になったが、初めて「老い」というものを感じたような気がする。
これまではまだまだこれからと思っていたが、今年初めて「あと何年?あと何十年生きられる?」ということを真剣に考えるようになった。
だからなのかこの曲は自分にとっても大切にしたい。
この曲の中で生きた証を残したいと思いながら編曲した。
しかし前期高齢者になってからか、考え方に色んな変化が出てきた。
これまでは自分の作品を中心にしか考えられなかったのが今は人の作品を聴くのが楽しくてならない。
みやりかが歌っているBeautiful Gapのライブで知り合った人達の曲。
しっかり聴かせて頂いている。
そして厚かましいことに自分なりにアレンジして歌わせて貰っている。
この歳になって初めて人を受け入れることが出来るようになったのか。
人は長く生きないと分からない?
いや、人様に言えないようなろくな人生を歩んで来た自分には今から分かることが多いのだろう。
だからまだ生きないと。
この「ここにいる意味」が教えてくれた。
西村薫、彼女のお父さんはもう亡くなられていて、昔カントリーを演奏されていたそうだ。
彼女もそれを聴いて育ったと言う。
そして今、そのお父さんのギター、Gibson J-200を弾いて歌っている。
素敵な光景だ!
そのお父さんがこれを聴いたら喜んでくれただろう。
「ここにいる意味」。
2023ね年10月31日に配信リリースします。
お楽しみに!
enu-G
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