おいしい水

とうとい話

みやりかに書いた、最も大切な曲かも知れない。

「おいしい水」

どうしても逃れられない、どうしても向き合わなくてもならないシェーグレン症候群を抱えて歌っているみやりか。

2017年、出会った頃はまだ大丈夫だった。

3年くらい前か?

発症して、絶えず水を持ち歩いて口の中を潤すようになっていった。

涙も出ないから、少し目をこすって目を真っ赤にして歌っている。

昨年、2023年、初のライブの試みでステージに立ったが1曲も歌えなくステージを降りた。

その時の曲は「なるほど」。

自分の口癖から生まれた曲でこんな事態を招くとはなんと残酷なことかと思った。

当然泣いていた。

悔しかったろう。

しかしこのみやりか、これで諦めなかった。

よく前に進んだと思う。

歌いたい!

この気持ちが勝った!

この時点で20曲近く自分の曲を持っていたから、すぐに次のライブに立ち向かった。

これがみやりかの一番素晴らしいところ。

多少口の中を潤すスプレーを使いながら歌う。

1コーラス終わったらスプレーを吸う。

そんなリハーサルを何度も重ねた。

そして昨年5月、みやりかはライブやりきった。

ここまでの話しは何度も書いているからこれ以上は書かない。

そして2024年。

治験を受け続けているが、シェーグレン症候群は全く良くなっていない。

正直なところ悪化しているようにも思う。

最近はライブで一緒に行動することも増えたので尚更シェーグレン症候群の大変さが分かる。

なにか力になれないか?

これだけはどうにもならない。

だからみやりかに曲を書き続けて、新しい曲でみやりかの心の中に生じる不安の隙間を埋めてやるしかないと思っている。

その結果が今だ。

この夏だけで3曲も配信リリースした。

「私発見」

「12色の色鉛筆」

そして今回の「おいしい水」

そしてこの「おいしい水」はみやりかの将来を明るく照らしてやろうと思って書いた。

みやりかにとって「水」はいつも傍に置き、無くてはならないもの。

それならライブで行く先々でおいしい水を飲もうよ!

きっと流れているはず。

花は水がなくてもお日様だけでも育つ強い力を持っている。

みやりかの上にもお日様はいる!

だから強く生きられるはず!

そんな気持ちを込めて作ったのがこの「おいしい水」。

みやりかを見ていて思う。

ステージの上でスプレーを使って口の中を潤してもいい。

どんな手段を使ってもいいからライブを続けさせてやりたい。

その為に不安で生まれる心の隙を埋める新しい曲をどんどん書いてやろうと決めた。

そしてこの「おいしい水」はひとつの区切りになる曲。

全てを受け止めてどうせ飲むならライブで行く先々でおいしい水を飲もう!

全てを受け止めて!

そしてオレももう66歳。

古希のシッポを掴みかけている。

それも受け止めてとことんやってやろう!

ライブで行く先々でおいしい水を飲んでやろう!

オレにとっても区切りにしたい曲。

9月19日に配信リリースします!

お楽しみに!

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